東京の新名所「鹿野大仏」で心も体もリフレッシュ!
レッツ!エンジョイ!!
レガ(歴史好きガール)のみーぽんです。
東京に〝鎌倉超えの大仏〟が誕生。
4月上旬、新聞やニュース番組を賑わせたこの話題。
ゴールデンウィークには、完成したばかりの大仏を一目見ようと、
車での参拝者が大勢押し寄せ、駐車場待ちの長い列ができたんだとか!
レガとしては、「歴史ないしな~」と
新しいものには食指が動かない時もあるのですが、良い悪いは行ってから言え!ということで、
東京都日の出町に誕生した噂の「鹿野(ろくや)大仏」を拝見しに行ってきました。
さっそくレポートスタートです!
(拝観時間などの情報は文末をご参照ください。)
緑あふれる癒しの参道
訪れたのはゴールデンウィークが終わった5月11日。
混雑を覚悟していったのですが、平日だったためか、すんなり駐車することが出来ました。
宝光寺裏手にある駐車場を抜けた小高い丘の上に鎮座している大仏様。
遠目ですが、すぐ発見することが出来ましたよ。
鎌倉大仏とほぼ同じくらいの大きさをイメージしていたので、
私的には想像どおりのサイズ感。
間近で拝観するには参道を進みます…
鹿野大仏へ向かう参道奥に見える橋は「ろくやばし」というそうです。
こちらの標柱を見て「シカノ大仏かー」とお話をされている方が。
確かにそう読みたくなりますよね~!わかるわかる!
でも正しくは「ロクヤ大仏」なのです。
と、こちらの参道はまだ工事中!
林を抜ける西参道から向かいます。
この西参道、
紫陽花なども植えられており、途中には蓮池も。
桜や紅葉の木もあるようなので
四季折々、植物を眺めながらの散策が楽しめそうです!
さらに進むと杉林に突入。
木々のざわめき、香り、吹き抜ける風、木漏れ日、うーん気持ちがいい!
道祖神ジブリ映画『もののけ姫』の“コダマ”のような首の傾きが印象的。そして現れる鹿野大仏。
木々の間から見えるお姿も味わい深かったです。
見ようによっては葉っぱがアフロヘアのように見えるー!
なんだかんだ楽しんじゃってます!
野仏見落としそうになってしまうほど、さりげなく見守って下さっている。
私は一度通り過ぎました・・・山神様の祠側面には文化十二年(1829年)十一月の文字。
緩やかな坂道なので、日ごろ運動不足の私でも登っていて「しんどい」という感じはありませんでした。
参道には、おが屑が敷き詰めてあったのですが、雨あがりには水たまりやぬかるみが出来るかもしれません。
(ハムスターのような気分になったのはたぶん私だけです)
そしてついに…
できたてほやほやの綺麗なお姿と対面。
大仏の前にある誕生仏右手で天を左手で地をさし「天上天下唯我独尊」と唱えた釈迦の誕生時の姿をかたどったものです。
普段、歴史深いスポットや博物館で古いものばかり見ているので
この新しさは少々不思議な感じ。
しかし、
奈良だって鎌倉だって他の大仏も、完成した当初はピカピカだったはず…
ある意味、
〝始まりを見られる〟というのは
これから積み重ねるであろう歴史の上で、とっても貴重なものに思えました。
50年後には自分の孫に、できた当時の話をしてやりたいものです!
プレハブ工法の青銅製
ここで改めて基本情報です。
新たな大仏が誕生したのは、東京都日の出町にある曹洞宗の寺院 塩澤山「宝光寺」
戦争や東日本大震災をはじめとする天変地異で亡くなられた方々の鎮魂を願い、総工費およそ4億円をかけて青銅で造られました。
鹿野大仏 仏名:釈迦牟尼如来
総高(台座含む)18m
仏身高:12m
蓮華座:3m
膝幅長:10m
目長:0.8m
口長:0.8m
耳長:2m
重量:60t
※鹿野大仏パンフレットより
耳だけで2m!!
身長163cmの私よりBIG。
既に公開されいる鹿野大仏ですが、
4月11日~10月9日までは事前特別公開であり、
大仏は完成しているものの、その周りは工事中のところも。
尚、全貌公開は2018年10月10日から(予定)とのことですよ!
先ほど青銅製と言いましたが、その造り方は実に今どき。
山形県の工場で造られたパーツを現地で組み立てるという
建築でいうところのプレハブ工法!!
目を凝らして継ぎ目を探してみましたが、全く分かりませんでした。
宝光寺のホームページによると、
山形市内の鋳造業者により1000年前の技術を用いて造られた旨の記載があるのですが、
どういった作業が1000年前の技術なのか気になるところです。
そしてさらに驚いたのは、手水舎が“エコ”だったこと!
なんと、自動でお水が!
山の上なので節水でしょうか?
趣きは薄れますが、手水舎まで機械化されるか!という衝撃はありました。
しかも、柄杓一杯分でちゃんと止まる。
ハイテクの手水舎柄杓をかざすとセンサーが反応して水がでる仕組み。
大きさを比較してみよう!
〝鎌倉大仏を超える〟ということですが
奈良、鎌倉、そして鹿野大仏のサイズを比較するとこのようになります。
なるほど、僅差で鎌倉を超えた!というわけですね~
【奈良】銅造 盧舎那仏坐像
【鹿野】青銅造 釈迦牟尼如来坐像
【鎌倉】銅造 阿弥陀如来坐像
しかし、こうして比べてみると
お顔や身体の造りはずいぶん違うのがわかります。
鹿野大仏は「イケメン」を意識して造られたそうですが、いかがでしょうか。
私は、このうしろ姿がお気に入り(顔関係なーい)
何か語りかけてくるような、“男の背中”を感じました!
この写真を撮ったのが15時半くらいだったので
西日がいい仕事をしてくれたのかもしれません。
陽のあたり具合でも見え方が変わるのは屋外ならではですね!
角度によっても表情が変わるのが面白かったです。
この横顔も渋くていい味~
ここまで来るともう一つご褒美が!
大仏から見る景色です。
遠くには「東京サマーランド」の観覧車が見えました。
鹿野大仏よりの景色5年後、10年後、30年後…この景色も変わっていくのでしょうね。
そうそう!
駐車場すぐそばの「秋川霊園管理事務所」にて宝光寺の御朱印もいただけました。
10月11日以降には、鹿野大仏の御朱印も加わるようです。
うっかり御朱印帳を忘れてしまったのですが、半紙でいただくことが出来ました。
さて、いかがだったでしょうか?
実際に私が鹿野大仏を訪れ感じたのは、リフレッシュできる場所だな!ということでした。
植物を愛で、景色を楽しみ、そして大仏様に心あらわれる。
都会の喧騒やデスクワークに疲れ、ちょっと癒されたい時
ドライブがてら訪れる場所としていいかもしれません(病んでいない時でももちろんOK!)
ただし、これからの暑い時期
大仏付近には屋根がありませんので、紫外線対策や水分補給をどうぞお忘れなく!
鹿野大仏 情報
塩澤山宝光寺 鹿野大仏
所在地:〒198-0182 東京都西多摩郡日の出町平井3392
ホームページ:https://entakuzan-houkouji.or.jp/
アクセス:
【電車】JR五日市線または武蔵引田駅 徒歩25分
【電車&バス】JR福生駅、JR秋川駅、JR武蔵五日市駅よりバス乗車
「塩沢秋川霊園バス停」 下車、バス停より徒歩5分
拝観料:無料
拝観時間:午前9時~午後4時30分
御朱印(秋川霊園管理事務所にて):300円
駐車料金(約100台):自動車 500円、バス 1000円、オートバイ 200円
駐車場への入場は午後4時15分まで
トイレ:駐車場そばに有り
その他:補助犬を除き、ペット同伴での参拝はNG
※情報は2018年6月現在のものです。
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